こんにちは
歌い手研究所のカサネです！
- 歌うときに腹式呼吸が必要って本当？
- 腹式呼吸はどんな効果があるの？
- どうやったら腹式呼吸は出来るようになるの？
この記事はこのような疑問をお持ちの方のための記事です！
腹式呼吸は歌にどのような効果を与えるのか、そして腹式呼吸のやり方と練習方法について徹底解説していきます！
腹式呼吸とは？歌うときに必要？
腹式呼吸とは、腹部にある横隔膜を使った呼吸法です。
肋骨や胸周りの筋肉を使う胸式呼吸とは違い、多くの空気を取り入れることが出来ます。
睡眠時や横になっている体制では腹式呼吸になっており、運動時や日常生活の中では胸式呼吸になっています。
かなりざっくり説明すると、通常よりも深い呼吸というわけです！
そして一般的に歌う際には腹式呼吸を使うことが推奨されております。
腹式呼吸にはどんな効果があるの？
なぜ推奨されているのでしょうか？
歌うときには腹式呼吸を使うというのは歌を普段から歌う人でなくても聞いたことがあると思います。
ではなぜ腹式呼吸が推奨されているのでしょうか？
それは腹式呼吸で歌うと様々なメリットがあるからなのです！
息のコントロールがしやすい
腹式呼吸で歌う一番のメリットは息のコントロールがしやすいことにあります。
横隔膜を鍛えると、息の量を増やしたり、一定の息を安定して出し続けたりなどしやすくなります。
しかし、胸式呼吸で使う肋骨や胸周りの筋肉にはそこまでの自由度はありません。
つまり歌の安定感や表現力を高めるためには腹式呼吸が最適であると言えます。
余計な力が入りづらい
余計な力みが入りづらいのも腹式呼吸の魅力の一つです。
胸式呼吸では喉に近い部分を使いながら呼吸するため、必然的に喉や声帯に力みが入りやすいです。
腹式呼吸では横隔膜を使うためそういった力みが入りづらいのです。
そのため、どうしても力んで発声してしまう人に腹式呼吸を練習させてみたら発声が改善された、なんてことはよくあることなのです。
多くの空気を取り込める
先ほども言いましたが、腹式呼吸は胸式呼吸よりも多くの空気を取り込めます。
そのため、肺活量が上がり、それに伴って自然と歌に安定感が出てきます。
息が続かない、歌っていると苦しくなってくる、といった悩みをお持ちの方にはぴったりの呼吸法となります。
腹式呼吸のやり方と練習方法
腹式呼吸の感覚
腹式呼吸の練習の前にまずは腹式呼吸の感覚を覚えましょう。
やり方は二つです。
横になる方法
横になりお腹に手を置いて自然に呼吸してみてください。
するとお腹が呼吸のたびに上下するのが分かると思います。
これが腹式呼吸の感覚です!
息を吐く方法
今度は起き上がって行います！
一度限界まで息をはいてみてください。
限界まで吐ききったらおなかに手を当て、力を抜き、楽に息を吸ってください。
そうするとお腹が出るのを感じると思います。
これで起き上がった状態での腹式呼吸もマスターです！
腹式呼吸の練習方法
腹式呼吸の感覚が分かったからと言って訓練をしなければ安定して使いこなすことは出来ません。
そこでこのような練習を実践してみてください！
②吐ききったら3秒息を止める
③4秒かけて息を吸う
④①〜③を5セット繰り返す
この練習を歌う前に行ってみてください。
そして実際に歌う際にこの呼吸の感覚を意識しながら歌ってみましょう。
最初は違和感があるかもしれませんが慣れてくると今までよりも格段に歌声に安定感が出てきます。
腹式呼吸と歌についてのよくある質問
腹式呼吸は必要ないって本当？
たまに腹式呼吸は歌に必要ないといった意見を耳にすることがあります。
しかしこれはそんなことはないと断言させてください。
腹式呼吸が必要ない根拠として、腹式呼吸の練習を一切せずにプロシンガーになった人が一定数いることが挙げられます。
ですが、これはあくまで練習をしていないだけでこういったプロシンガーの方は基本的に皆さん腹式呼吸を使いこなしています。
意識してやったことがないだけで出来ているのです。
一部の特殊な歌い方を除いて、基本的に腹式呼吸は使いこなせるようになっている必要があります。
胸式呼吸は必要ないの？
ここまで聞くと胸式呼吸は必要のないように感じてしまうかもしれません。
しかしこれも違うのです。
実は発声をする際に一番理想とされる呼吸法は腹式呼吸と胸式呼吸のミックス状態なのです。
ただ、このミックスの比率が腹式呼吸が８、胸式呼吸が２くらいのバランスであるとされているため、腹式呼吸をメインに練習していくことが多いのです。
完全に胸だけで息を吸う、もしくは完全に横隔膜だけで息を吸うということは出来ないため、腹式呼吸を重点的に練習をしていくと自然と美しいバランスの呼吸法になるというわけなのです。
歌で実践が出来ない、どうすればいい
練習法では上手くできるが、歌では上手くいかない、という場合も多いです。
その場合はテンポの遅い、余裕をもって息継ぎの出来る曲で慣れるまで続けることがおすすめです。
慣れるまでは少し大げさにおなかの動きを感じながら練習してみてください。
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